テックリードになるエンジニアの資質

テックリードになるエンジニアへの資質の要求は、リーダーとしての基本的な素養に加えて、現場で必要とされるIT全般についての幅広い理解力というのが一般的でした。リーダーシップを発揮できるエンジニアがそもそも少ないという問題があるため、テックリードの適格者を見つけるのに苦労している企業も多い状況があります。
しかし、テックリードになるエンジニアの資質について、まだ十分な数のテックリードを確保できていないにもかかわらず、要求が高くなってきました。テックリードに求められる資質の要求は時代とともに変化していくので注意が必要です。

経済産業省によるデジタルトランスフォーメーションの推進がおこなわれるようになってからは、テックリードの資質について要求度が飛躍的に高まりました。ITに関連する幅広い技術の理解があるだけではテックリードの知識面が十分ではないという認識が広まったからです。
ITを使ってビジネス的に競争力を生み出し、収益力を向上させることが重視されているのがデジタルトランスフォーメーションの特徴です。そのため、テックリードの候補となるエンジニアにはビジネスについての見識が要求されるようになっています。

現場によって、ビジネスに関する知識の要求度には違いがありますが、少なくともビジネスチームや経営者と簡単に意思疎通を取れる程度の知識が求められます。
技術があるというだけで、エンジニアがテックリードになるのは難しくなっているのです。